2006年12月 3日 (日)

ショートショート第2弾

英国での出来事2 

紅蓮

 また・・・・・・、研修兼意見交換会3日間・・・・・・だから英語苦手だし、連れは後輩って、え、英語出来るって・・・・・・カリフォリニアの大学出身の日本人って、やめてくださいよ、イギリス英語は初めてだとわかりにくいんですから、せめて東海岸の大学出身に・・・・・・。そんな我が儘な子に育てた憶えはありませんって、あんた私の親じゃないし・・・・・・第一ギャグがベタ過ぎ。え、業務命令って、ここ外資でしょう、個人の意思無視って・・・・・・外資の企業連合に加盟しているけど、資本は日本だって、そりゃそうだけど、その言い草って・・・・・・はい、はい、分かりました。所詮はしがないサラリーマン。

というわけで、またしてもロンドン、行くだけでも時間かかって大変なんですけどね。

このときは、週初めからだし、帰国してすぐ仕事しなければいけないので、週末のお楽しみはなし・・・・・・まあ、前回もあんなことで週末は台無しでしたが・・・・・・繊細な私。

日中は英語漬け、後輩もイギリス英語に慣れるのに時間がかかって・・・・・・初日はかわいそうなくらい悪戦苦闘。夜は疲れてしょんぼり。

と思ったら、2日目には慣れてきて、夜は後輩ハイテンション、飲みに行きましょうって、君ロンドン知らないでしょう、私も夜のロンドン知らないし。いいからいいからって、おまえ私の世話係だろう・・・・・・ともいえず、繰り出すことに。

「先輩、ロンドンには有名なハーレム(仮名です、当然)っていう、綺麗なおねえさん達がいるお店があるんです。行きましょう」

「まあ、いいけどね」って、怖っ・・・・・ガイドブック片手って、それでおねえさん系の店行くの? まあ東京でも「キャバクラの帝王」って言われてる奴だしな。

「あ、先輩、ここです、ここです、立派な扉、行きましょうよ」って、私を押すな。

扉を空けたら階段、地下の店ですか。狭い急階段を降りて、内ドアを空けた、っと。

「いらっしゃい!!」って、何? 何? 何人がお出迎え、ていうか抱きつくな、重い。

確かに私は東洋人にしては大きい、180センチあるし、でも体重は68キロしかないんです。筋肉少ない上に脂肪も少ないんで。で、最初に飛びついてきた(ほぼタックルですが)おねえさん、私より若干背が高いし、体重は遙かに重いでしょう。でも何とか持ちこたえました。

白人にしては小柄なおにいさん(170センチくらいかな)が、「どうぞ、どうぞ」なんか奥の席に案内されます。

この店、やたら照明が暗いな、足下危ないなって思っていると「さあ、どうぞ」って、座らせられましたが、そのとき肩に手を掛けた力が以外に強い(私日本では一日おきにジム通いしているので・・・・・・その割に筋肉なさすぎという意見は却下、体質的に筋肉がつきにくいんです)、力のいれ具合で、こいつ鍛えてると思いました。

でですね、その・・・・・・席は、まさにハーレム状態、あの・・・・・・2人の客に、なんで6人も女の子が付くんでしょうか・・・・・・聞きたいんですが、悲しいかな英語力なし・・・・・・というか、仕事ではそういうたぐいのことを言う機会ないし(ご免、負け惜しみ)。

もう後輩、のりのり。なんせ英語話せますから・・・・・・アメリカ英語ですが。

で、私、何か若干変な味のスコッチをちびちびやってました。まあ寂しく。後輩は左右の女の子の腰? お尻? に手を回して? 触って? もう上機嫌ですよ。まあ別に羨ましくなかったですけど。

誰にも相手にされず時が過ぎて、段々と目が慣れてきました。ふと横を見ると後輩は、相変わらずハーレム状態・・・・・・なんですが、何か気になるんですよ。ええ、女の子達の厚化粧、それを通して見える深いしわ、肉厚過ぎる腹、しかもあたりを見回すと客は我々だけ。

と、肩をずっしりと叩かれました、さっきのおにいさんに。

「済みません。ちょっといらしていただけますか」って、何でしょう。行きたくないんですが、とも言えず。

誘導されて、もっと奥の部屋に。

入るとまず目に付くのは、あんたらプロレスラー? みたいな体型の二人組なんですね。あ、その前の机にちょこんと座っている小柄なおじいさんもいたんだって、これが私の置かれた状況。

おじいさん、立ち上がって、にこにこして私に近づき肩を抱いて、耳元で囁きます。

あの、おじいちゃん、息臭い・・・・・・とも言える状況ではなく。

「やあ、今日はありがとうございます。ご旅行ですか」

「いや、仕事です」

「そうですか、そうすると、失礼ながらお手元の現金には限りがありますよね。そろそろ一旦、ご精算いただきたいのですが」

と言って紙切れを渡された。物価の違い、為替相場の違いがあるので、正確ではないでしょうが、概ね30万円・・・・・・済みません、ふたりで1時間でですか・・・・・・とも言えず。

「手持ちの現金では足りません・・・・・・」

「そうでしょう、そうでしょう。ホテルにはありますか?」

「ホテルには・・・・・・何とか」って、なきゃCバンクのATM探す。値切れる状況じゃないし。いつのまにかプロレスラー? 体型、近くにいるし。

「じゃあ、連れを付けますので、お持ちください。あ、ここから先の料金はサービスします。当店は良心的ですから」って、にやっと笑うな、にやっと。

で、おじいさんが、あのおにいさんに向かってあごを振ると、近づいてきましたよ。

そのとき、おじいさん一言耳元で、「逃げても良いですよ。お連れさん、可愛いので高く売れますから」って、だからそういうこと言って笑うなって。

後輩は、164センチ、48キロって、確かそう言ってたような。細身で、女顔・・・・・・背筋が凍った。

おにいさんが「じゃあ、行きましょう」って、行きます、行きます、「走れメロス」します。

もう、急いで階段上がりました。

で、外に出るといましたよ、天使が、いえ警官が。

私一所懸命走りました。

その警官に抱きつかんばかりです。

「お願いします。助けてください。友人が人質になってます」って・・・・・・ぼったくりにあったって、英語を知らないんで・・・・・・。

「いや、いや、俺、警官じゃないよ」って何?

「え、でも・・・・・・これ」って、彼の服を引っ張った。

「ああ、これ、制服のイミテーションさ。良くできてるだろう」って、違うだろう。

私の連れ? のおにいさんがゆっくり歩いて来て、私の右腕を掴んだ。

そして、にやにやしながら「残念だったね」って、参った。けど疑問が湧いた。ガイドブックにある店が、ぼったくるって、ちょっとむっともした、してる状況じゃないのは分かってたけど。

「ハーレムって、あんなに高いんですか」

「え、うちはハーレムじゃないよ。ハーレムはワン・ブロック先だよ。入り口の形が似ているんでたまに間違って来るお客さんもいますがね」

だから、そういうところで笑うなって。

さて、顛末ですが。

ええ、ホテルに戻りましたよ。

金も何とか足りましたよ。

金を持って、連れ? のおにいさんと店にも戻りましたよ。

 で、店に戻ったら、後輩は依然ハーレム状態、何か女の子のドレスの中に手を突っ込んで、何やらしてましたよ。

 で、もっと居たいなどとのたまう後輩を、何故かあのおにいさんに手伝ってもらって、店の外に連れ出しましたし、そこであの偽警官にも挨拶されました。

「先輩、何で途中でいなくなったんですか。勿体ないな。良い店でしたよ。また、明日行きましょう」

「あ、そう・・・・・・明日Cバンク行かなきゃ、金がない」2006年11月12日の記事。

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ショートショート第一弾

ではショートショートを載せます。

小説というよりも小話風ですが。

英国での出来事 

紅蓮

今から十数年前かな、会社の研修兼情報交換会でロンドンに3日間行けって言われて、英語苦手だから嫌だって言ったんだけど、駄目って。英語ができてロンドン3回目の友達も一緒だからって言われて、仕方なく行きましたよ。何せ当時はしがないサラリーマン。

ロンドンで中の上くらいのホテルに泊めてもらって、日中は仕事で夜は友達の案内でロンドン満喫、それはそれで良かったんだけどね(日中は頭痛かったけど)。

最後の研修が終った翌日が土曜日、友達とは一日遊んで日曜日の飛行機で帰ろうというに。

土曜日は午前中ゆっくりして、午後から観光っていう予定にしてたんだ。

ただ私は早起きなんで、6時には起きてて暇、10時になって前日友達と行ったスーパーマーケットでも覗いてみるかと市街に繰り出した。

ホテルを出て、しばらく歩いて信号待ち。

何かマッチョで、皮ジャン、鎖じゃらじゃらのお兄さん二人がこっちに向かってくる。一人は茶髪でシャギー、もう一人は白髪(ブリーチ済み?)で上に向かってツンツン。

やばいなぁと思って、知らない振り、知らない振りとそっぽ向いてたんだけど、気が付くと二人私の正面。

茶髪が「あんた日本人?」

「そうです・・・・・・」

「あ、そう。俺ら昨日タトゥ入れたばっか。日本の文字の。でも意味分かんないんだ。教えてよ」って、右腕をまくる。

日本の文字って・・・・・・ああ漢字か・・・・・・んん「忍者」・・・・・・まあいいじゃない。

「忍者って分かりますか?」

「ニンジャ? 何それ?」

説明が難しいな。まあここはあっさりで良いだろう。

「ええっと、昔の日本のスパイです」

「え、スパイ」

むふふ、って感じで結構満足そう。良かった。

で、白髪のツンツンが腕まくって「俺のは?」って・・・・・・固まったね。

『尿』

おい、これタトゥだろ、入れ墨だろう、何入れてんだ。

何か額から垂れたりして、手でぬぐったりして、で気付きましたよ。

「うん。身体から出る水分」

ツンツンはきょとんとして、私の手を見る。

「ああ、汗ね。それは英語では汗って言うんだ」

と言いながら、顔は引きつっていた。

二人は「じゃあ、ありがとね」といって去っていったが、ツンツンの後ろ姿は悲しそうだった。

いや、嘘は言ってませんよ。ただ『尿』を英語で何て言うのか知らなかったので・・・・・・知らないと言い聞かせていたので。

でも・・・・・・知ってたら・・・・・・死んでたかも・・・・・・。

で、信号が変わったので気を取り直して、楽しい一日挽回って感じで渡ることに。

向こうから可愛い娘、155センチくらいかな、ブロンド、やや丸顔(ちなみに英国ではウけないらしい)、胸は大きい(これも大きすぎるのはウけないらしい)、もろタイプ・・・・・・でも胸に大きくプリント。

『糞』

駄目だ・・・・・・ホテルに帰る。今日は駄目・・・・・・沈みきった日でした。

意味も分からず漢字を使うな!!

いやね、当時ロンドンでは漢字が流行っていて、Tシャツに漢字プリントなんてのが、結構歩いていたわけで、しかも漢字っぽいけど、こりゃ何だってのもいて。漢字を図形として見ているから。こんな漢字ねぇーだろーって。

そういえば、帰りの空港で、長身肉感的な女の子がジーンズの後ろに『尻』って刺繍、まあ、正しいんだけど・・・・・・ウけた

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