2008年4月27日 (日)

風の谷のナウシカ

全然訪れずに済みません。
少々疲れ気味でした。

まあ、そんなことは兎も角、久々にマンガを読みました。
ネットサーフィンをしていて、ナウシカの話を読んだのがきっかけです。

ナウシカ、そういえば最後までは読んでませんでした。
友人が持っていたので、途中までは読んでいたのですが。
それでAmasonで全7巻を古書で入手しまして、昨日一気読みしました。

これは確かに良いですね。
干されていた宮崎駿氏が、アニメージュの好意で連載したもので、宮崎氏はアニメで出来ないものにしようと思ったとか。
実際アニメにはしにくいでしょうね。
特に結末は。
宮崎アニメの中では、クラリス、ナウシカ、もののけ姫のキャラクターはほぼ同一といえると思いますが(クラリスは事情があって大人しいキャラ設定がされていますが、幼児期のナウシカが近いキャラに思えます)、それらがマンガ版「風の谷のナウシカ」のストリーの展開の中に見て取れます。

宮崎アニメがゲド戦記にインスパイアーされているのは周知の事実ですが、ナウシカでも、ナウシカを小さき母と呼んで慕う巨神兵が自我に目覚めるのは、ナウシカから名を貰ったときで、ゲド戦記の影響が顕著に見てとれます。

しかし、終盤のナウシカは、クラリスとも、若き日のナウシカとも、もののけ姫とも異なり、ただ純真なわけではなく、口先で他者を利用します。
巨神兵はナウシカを母と慕いますが、ナウシカは巨神兵を利用しているだけです。
そのことに関してナウシカは悩みはしても真実を語りはしません。

読後に考えたのは、ナウシカはどうしたかったのかいうことです。
過去の人間が作り上げた、地球再生プログラムや人類再生プログラムに背を向け、すべてを成行きに任せようとするナウシカ。
結局ナウシカは破壊と(ナウシカが出会った人々への)救いの両面持ちますが、人類全体を救うためのビジョンはなく、ただ今を生きる無力な人々の生命を守ることを優先するだけです。
騒ぎは収っても、何ら未来に対する展望はない。
これは、クラリス、ナウシカ、もののけ姫に共通する設定であり、
結局、宮崎駿氏の運命論に対する反発なのかもしれません。

「清毒併せ持つのが人間」
ナウシカはそう主張し、
「そうでなければ人間でない」
と同調のがヴ王(クシャナの父)。

ナウシカは人の愚かさを含めても人が好きなのでしょう。
そして、人は自由意思に基づき行動すべきだというのでしょう。

既に発動されている地球再生プログラムによって、徐々に蘇る地球では、人類は生きることができないのが明白になっても、ナウシカは人類再生プログラムを破壊し、「後はこの星に任せよう」と言い放つ。

リスクヘッジはしましょうよ。

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2007年4月26日 (木)

「いや、メガゾーン23を・・・・・・」の訂正、第二弾

福井晴敏氏の「テアトル東向島アカデミー賞」の中のマンガ(ツッコミマンガ)の作者は、美川べる、という方でした。
訂正します。

福井晴敏氏の映画評価基準、
アクション、
スペクタクル、
にして、
火薬とアドレナリンの量
という特徴が良く出ています。

あ、受賞作に関してはの基準です。それ一辺倒じゃありませんよ。

しかし、真摯な態度を保つのも大変です。

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2007年4月25日 (水)

「いや、メガゾーン23を・・・・・・」の訂正

「いや、メガゾーン23を熱く熱く熱く語る女には魅かれないだろう」
で、大幅な間違いがありました。
福井晴敏氏の「テアトル東向島アカデミー賞」で取り上げている、
全79作のうち1作を除いて、すべて見ていると言いましたが、間違いです。
次のが見ていない作品です。

アイアン・ジャイアント
ガメラ 大怪獣空中決戦
ガメラ2 レギオン襲来
ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
ゴジラXメカゴジラ
KT
この世の外へ クラブ進駐軍
チーム★アメリカ/ワールドポリス
ペンギンズ・メモリー 幸福物語
メガゾーン23

丁度10作です。
"0"の入力ミスですね。
ちなみに、見た記憶はありますが、内容は忘却の彼方、という作品はもっとあります。

でも、「メガゾーン23」てOVAですよ。映画じゃないですよ。反則です。

「ペンギンズ・メモリー 幸福物語」は、そういうアニメ映画があったことは記憶にありますが、
主演(声)が、佐藤浩市で、
ベトナム帰還兵をモチーフにしたものだとは知りませんでした。
勉強になりました(でも、ペンギンと銃・・・・・・)。

そういえば、意外に思ったのは、「エヴァンゲリオン」がありませんね。
「もののけ姫」の回で、少しだけ触れていますが。
ガンオタ(ガンダム・オタクの略)とは、相容れないのでしょうか。
本の中で、福井氏が拘っている女性ファンも、エヴァには結構いるような。
もっとも、
「エヴァを熱く熱く熱く語る女は引かれるだろう」
けど。
栗山千明みたいに。
私は、これも見ていないんですよね。
人類補完機構ものなら、見るべきなんですが。

それから、「スタートレック4 故郷への長い道」を選んでいるのはさすがです。
ただの特撮オタクではない。
あれは名作という点で、意見は一致しましたね。
「ジュラシックパーク」は、アミューズメント・パークどというのも同意です。
あれは(ストーリー)映画じゃありません。

最後に「ブレードランナー」の感想も聞きたかったですね。
福井さん。

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いや、メガゾーン23を熱く熱く熱く語る女には魅かれないだろう

今回のお話しは、福井晴敏氏の「テアトル東向島アカデミー賞」です。
テアトル東向島とは、氏の自宅の映画鑑賞環境のことで、1987年に20インチTVとモノラルビデオの導入からスタートしているとか(当時としては立派な設備)。
そこで鑑賞した映画を対象に、日本で公開した年ごとにアカデミー賞もどきを発表するというもの(一部、87年以前の作品も紹介されています)。
もとは、雑誌「小説すばる」の連載記事で、文庫化にあたって加筆されたものです。
ただ、作者も述べていますが、これは映画評論ではなく、映画好きの日記だと。
たしかに、普通の評論だけではないんですが、鋭いんです。
まさに独断と偏見のような内容も含まれますが、ある視点で見ればこうなるのかと。
解説を作家、皆川ゆか氏が寄せていますが、その中の一文を引用します。

この人の口を通して語られるのはテアトル東向島版。編集がされている・・・・・・困った。
これではもう、あのシリーズ(注:ミッションインポッシブル)は『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』のオープニングと同じような見方しかできない(とほほ)。

本の傾向について、この言葉がすべてを語っているというと言い過ぎかな? でも近い。

福井晴敏氏は、デビュー作「川の深さ」から「Twelve Y. O.」、「亡国のイージス」と自衛隊をテーマにした作品を出版したため、当初、一般に軍事オタクだと認識されていました。
実際は、日本を舞台にリアルで大がかりなアクションを展開にするには、自衛隊を舞台にせざるえないということで書いていたのだそうです。
現在は、本人素のままの、ガンダム・オタクとして知られています。
   ちなみに、解説を寄せている、皆川ゆか氏も福井氏に匹敵す
   るガンダム・オタクです。
   ネットでは性別疑惑が出たほどです。
   あれほどのガンダム・オタクは、本当に女性なのかと。
   ふたりとも、シャアに対する本を書いています。
   シャアに学べと。
   反面教師としてですがね。
で、「めぐりあい宇宙編/特別版」が取り上げられていますが、ちょっと意外でしたね。
福井氏なら「哀戦士」かと(私は戦争映画の名作だと思います)。
オタクって、見方が違うんでしょうか(というか、脳内補完してないか?)。
この本には、79作の映画が紹介されています。
私は一作を除いて、すべて見ていますが、「こういう映画だったかなぁ?」というのが、ちらほら。
私も、重なっている78作品について、ここで語ろうかと思ってしましまいました。
やりませんけど。
面白かったのが、「レッドオクトーバーを追え!」の回です。
氏にとって、原作を損なわず、分かりやすい作りの名作か、佳作かという評価なんです。
でも、原作を読んでいない人の感想は、主人公ジャック・ライアンが、独りよがりで思いこみが強いし、設定も説明不足だというもの。
驚いて、テアトル東向島で見直すと、その人の言うとおりだったと。
膨大な原作を読んでいるがために、映画を見ながら、かってに脳内補完をしていたというのです。
実は、私も似たようなものでした。
いえ、原作と映画が、かなり異なる展開なのは分かっていましたが、ジャック・ライアンが無茶苦茶に描かれていることには、映画館では気づきませんでした(私も氏のことは言えない)。

あとは、この本には、四コマ・マンガが9作載せられています。
作者の名前がないところを見ると、福井氏が自分で描いたのでしょうか。
テアトル東向島アカデミー賞の発表会という設定で、司会の福井氏とアシスタントのお姉さんが会話するというものです。
福井氏がオタク代表で、お姉さんは普通の人(です。概ねですが)。
これ、多分、福井氏が自分と世間との距離感を、面白可笑しく書いたものなのでしょう。
実は、私は、これが好きで、このために買ったとしても後悔しませんね。
福井氏の個性、爆発です。

ま、最後にちょっと一部の引用を。
ネタバレですし、著作権の問題もありますし。
福井氏、宮崎氏、皆様の宣伝のためです。お見逃し下さい。
 「アニメにくわしくない人手もこのセリフは聞いたことあるんじゃない?
  『奴は・・・とんでもない物を盗んでいきました、あなたの・・・』」
 「・・・年金手帳?」
 「ひどいやルパン!」

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2007年3月20日 (火)

ゲド戦記・・・・・・

アーシュラ・ル・グィン女史の「アースシー」シリーズの邦題です。

内容は内面的な葛藤を描いた地味な作品です(でもインパクトは凄すぎです)。
まあ、戦闘シーンも少しありますが。
邦題は内容と不釣り合いな気がします。
で、世界的なベストセラーが、スタジオ・ジブリで昨年映画化公開されたわけですが、原作のシーンを切り貼りした別物です。
テーマ自体、原作から離れたものになっています。
小説とアニメ映画と、媒体が異なるので、原作そのままを映像化する必要はないのですが、ル・グィン女史が原作のテーマやテイストに拘っているので、配慮は必要だったと思います。
原作者は映画化権を売ってしまうと無力ですから。

ル・グィン女史は宮崎駿アニメのファンだそうで、ご指名かつ宮崎駿オリジナル・ストーリーでの映画化を提案したそうです。
これは媒体の違いを理解したル・グィンの配慮でしょう。
しかし、宮崎駿は自らの高齢と引退の意思を理由に固持しました。
代わって宮崎吾朗が監督をすることで許可をとりました。
自分が責任を取ると言って。
ル・グィン女史はプロデューサーをするのかと尋ねましたが、そうではないと。
何をするつもりか、ル・グィンは戸惑ったようです。
   そりゃ、そうです。
   日本人の私でも意味が分かりません。
   心は責任を取るが、何もしません、という意味でしょうか?
映画の興行成績は2006年第一位。
脚本の出来は、ちょっと・・・・・・言葉が・・・・・・。
全体的な出来も低調といわざるをえません。
よくいって、「アースシー」シリーズのダイジェスト・プラス・アルファ(マイナスかな? )。
まあ、良いシーンが散見されたといったところ。
「テルーの歌」は「アースシー」らしくて良かったですが。
映画館で見終わったときは、まさに「心を何に例えよう? 」といった気分でした。
少なくとも明確なテーマと心理的葛藤が描かれていれば良かったんですが。
その後、ル・グィン女史のサイトで彼女のコメントを読みました。
胸が痛くなりました。

ジブリ・アニメとしては珍しくキネマ旬報ベストテンから洩れました。
それほど重視しているわけではありませんが、安心しました。

本日、宮崎駿の新作製作の発表がありました。
やめると言って、やめないのはいつものことですが、もう少し他者への配慮が必要ではないでしょうか。
自ら「アースシー」のファンであり、「アースシー」から多くの触発以上のものを受けたことを自認しているのですから。
引退すべきだと言っているわけではありませんよ。
責任を取るということは、行動で示すべきだということです。
吾朗の教育に失敗した反省として製作すると、よく分からないことを言っていますが、今度の作品がル・グィン女史への謝罪となるのでしょうか?

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2007年2月 1日 (木)

嫌われ松子(あれ辞書にない)の一年

ミスタイプではありませんよ。
映画「嫌われ松子の一生」の主演女優、中谷美紀の撮影日記です。
撮影日記という形式の本は珍しいですのが、この本はわけても珍しい内容です。
何せ内容の大部分が、監督との確執と食事のメニューですから。
   ちなみに日本映画の場合、食事はお弁当が多いそうです。
   大体冷めているようで、気の利くプロデューサーだと、暖かい
   スープやシチューを用意して、スタッフ、キャストに喜ばれる
   そうです。
食事は兎も角、監督との確執が凄いですね。
この監督、撮影中は人が変わるらしくて、スタッフ、キャストが大分犠牲になっているらしい。

ここからネタバレ。

中谷嬢、撮影途中に怒って観光に行ってしまったとか(京都で)。
さすがこんな話しは聞いたことがありません。
っていうか、普通干されて、損害賠償騒ぎになります。
ハリウッドなら、まず間違いない。
ま、悩んで控え室に閉じこもったという話しなら、たまに聞きますが。
で、翌日、他の俳優に、
「この映画は気に入らなければ、かってに休んでも良いみたいですよ」
と言い、
「そんな話しを誰に聞いた。土屋アンナだろう」
って・・・・・・監督、「下妻物語」でもボイコットされたんでしょうか。

監督、感情的になるのも、ほどほどに。
昔、スタッフに当たり散らす巨匠がいましたとさ。
彼はついに誰からも相手にされなくなり、映画が撮れなくなりました。
もう映画が撮れなくなって久しい時期にインタビューに答えて、
「私が悪かった」
「身から出た錆」
「もう一度映画が撮りたい」
と寂しそうに語っておりました。
二の舞にならなければ良いですが。
内容が内容なので、この映画の監督の名前は伏せさせて頂きます。

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